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GHQ[国際検察局]押収重要文書 第1期 敗戦時全国治安情報

GHQ[国際検察局]押収重要文書 第1期 敗戦時全国治安情報

 

GHQ[国際検察局]押収重要文書 第1期 敗戦時全国治安情報

カタログPDF 内容見本

解説

編集解説:粟屋憲太郎・川島高峰

編著者

編集代表:粟屋憲太郎/吉田 裕

巻数

全7巻

体裁

A4判上製・約1,900頁

本体 揃:本体140,000円+税
ISBN 978-4-8205-6215-3
刊行年

1994年11月刊

十五年戦争期の空白部を埋め、日本人の歴史意識のあり方を問う。
米国立公文書館に所蔵されている極東国際軍事裁判国際検察局文書のうち、総点数1万点、マイクロ・フィルム476本の膨大な原資料のなかから、重要度の高い原資料を精選し、テーマごとに編集。
〈シリーズ全体〉
GHQ[国際検察局]押収重要文書シリーズ
全3期 全28巻
編集代表:粟屋憲太郎/吉田 裕
揃定価:揃本体700,000円+税

 
 

特 色

 第1期「敗戦時全国治安情報」は、日本敗戦直前から1945年10月はじめの時期の内務省警保局の各資料綴から構成したものである。資料は、内務省本省のものもあるが、大半は各道府県から本省に通報された治安情報である。日本敗戦という未曽有の衝撃のなかにあって、日本各地の軍隊、右翼、旧左翼、在日朝鮮人などの治安状況がなまなましく報告されている。また一般の民心の動向もさまざまに伝えられ、占領軍進駐をめぐる混乱と動揺が報告されている。敗戦前後は、戦後日本史の起点となるものだが、その歴史的実態は十分に解明されていない。本資料はこの空白を埋めるものである。

各巻構成

 主な収録内容(抜粋)
 1巻 特秘情報綴 米英重慶三国に於ける日本降伏最後条件共同声明に対する反響に就て[1945.7.30]
 情報綴 貴族院制度改革問題ヲ繞ル各派ノ動向ニ就テ[1945.9.8]
 不敬不穏投書落書其他取締状況[1945.9.11]
 新無産政党創立準備懇談会開催二就テ[1945.9.17]
 日本社会党(仮称)結成準備会開催ノ件[1945.9.20]
 重要特異流言蜚語発生検挙[1945.10.1]
 通牒寫綴 連合軍進駐に際し民心安定に関する件
 内務省警保局保安課長[1945.8.22]
 2巻 〔北海道〕 米英重慶ノ対日共同宣言及英内閣更迭ニ伴フ部民ノ意嚮ニ関スル件「1945.8.1]
 〔秋田県〕 新内閣ニ対スル部民ノ反響ニ関スル件[1945.8.20]
 〔岩手県〕 休戦後ノ東亜連盟同志会員ノ動静ニ関スル件[1945.9.12]
 〔宮城県〕 連合軍駐屯地内ニ於ケル火災事故発生ニ関スル件[1945.9.22]
 〔群馬県〕 進駐に伴う意嚮[1945.8.22]
 〔栃木県〕 敗銓秘の意饗[1945.8.22]
 〔茨城県〕 敗戦後の意嚮[1945.8.23]
 〔千葉県〕 大詔換発後採リタル措置[1945.8.22]
 [埼玉県〕 軍方面、一般民反響「1945.8.22]
 〔東京都〕 護国同志会ノ結束状況
 〔神奈川県〕 大東亜戦争終結ニ伴フ民心ノ動向ニ関スル件[1945.9.8]
 3巻 〔長野県〕 戦争終結ヲ繞ル諸動向ニ関スル件[1945.8.19]
 〔山梨県〕 治安状況ニ関スル件[1945.8.31]
 〔静岡県〕 朝鮮人部隊ノ解体ニ伴フ措置ニ関スル伺ノ件[1945.8.19]
 4巻 〔新潟県〕 休戦ノ大詔換発後管内ニ於テ発生セル特高事象概況[1945.8.16]
 〔富山県〕 不穏文書貼付事件発生検挙ニ関スル[1945.8.24]
 〔石川県〕 特別要視察人ノ注意言動二関スル件[1945.8.28]
 天皇陛下退位説其ノ他ノ言動[1945.10.3]
 〔福井県〕 朝鮮からの帰還機搭乗員の発言、新聞報道義勇休の結成、ビラ(七生義軍)[1945.8.22]
 5巻 〔愛知県〕 和平宣示二対スル軍部方面ノ動向二関スル件[1945.8.16]
 〔岐阜県〕 最近二於ケル復員将兵ノ挙措ヲ繞ル民心ノ動向二関スル件[1945.9.19]
 〔三重県〕 緊急世論指導実施二関スル件[1945.8.22]
 〔滋賀県〕 東亜聯盟関酉支部代表者会開催状況二関スル件[1945.8.27]
 6巻 〔京都府〕 進駐軍司令部ヨリノ要求ニ関スル件[1945 10 3]
 〔大阪府〕 血書檄文貼付ニ関スル件[1945.8.11]
 〔奈良県〕 管内状況報告[1945.8.14]
 〔和歌山県〕 新事態ニ対スル国民ノ要望事項ニ関スル件[1945.8.30]
 〔兵庫県〕 東亜聯盟同志会員ノ許可ニ関スル件[1945.9.5]
 7巻 〔鳥取県〕 継続抗戦ヲ主張スル集団建白ニ関スル件[1945.8.22]
 〔広島県〕 降伏文書調印ニ対スル各方面ノ意嚮ニ関スル件「1945.9.6]
 〔徳島県〕 大日本政治会徳島県支部解散総会開催並徳島県復興協議会(仮称)設置ニ関スル件[1945 9 22]
 〔香川県〕 治安情報蒐集ニ関スル件[1945.8.30]
 〔愛媛県〕 部民思想動向ニ対スル特異言動ニ関スル件[1945.7.23]
 〔高知県〕 反戦和平分子ノ発見処置二関スル件[1945.7.29]
 〔福岡県〕 ソ連ノ対日宣戦布告並ニ新型爆弾ニ対スル民心ノ動向ニ関スル件[1945.8.11]
 〔佐賀県〕 敵ノ対日申入レニ対スル各層ノ意嚮ニ関スル件[1945.7.30]
 〔長崎県〕 停戦後ニ於ケル諸動向ニ関スル件[1945.8.22]
 〔大分県〕 不敬並敗戦的和平論者検挙ニ関スル件[1945.8.2]
 〔熊本県〕 戦後対策建議ニ関スル件[1945.9.29]

刊行のことば

「国際検察局押収重要文書」刊行にあたって
粟屋憲太郎
(立教大学教授)
 本資料シリーズは、米国立公文書館(略称NA)に所蔵されている極東国際軍事裁判(東京裁判)の国際検察局(International Prosecution Section《略称IPS》)文書のうち“Evidentiary Documents”にふくまれる膨大な原資料のなかから、重要度の高い原資料を精選しテーマごとに編集して、逐次刊行するものである。“Evidentiary Documents”は、IPSが東京裁判の証拠用に押収した資料で、総点数は一万点を超え、マイクロ・フィルム476本分に相当する。資料のなかには、一部に検察側法廷証拠として提出されたものもあるが、裁判で活用されず、長くNAに埋もれていた日本政府機関や軍などの重要機密資料が少なくない。これら日本側機密資料は、はじめて公刊されるものも多く、第一級の資料価値をもつ。順次、刊行される資料集によって、十五年戦争史の重大な空白が、さまざまに解明されうるものと考える。現代史研究において画期的な資料刊行であると信じている。

推薦のことば

特高からみた敗戦の記録一現代史の貴重な資料
藤原 彰
(歴史学者)
 八月十五日の突然の降伏発表で、日本中が茫然自失としているときに、国体護持、革命阻止の使命感に燃えて、以前にもまして活発な活動をつづけていたのが特高警察である。特高そのものは十月四日の指令で廃止させられるが、なまじ活動をつづけていたことによって、敗戦前後から二ヵ月間の貴重な記録を米軍に押収される結果となった。この三十八道府県分の「各種情報並ニ民心ノ動向」と「各県報告書」によって、敗戦直後の民衆生活の混乱やその中での民心の不安と動揺の状況、また官憲が占領軍のための慰安婦の準備にうろたえるありさまなどを、手にとるように見ることができる。「国際検察局押収重要文書」の中でも、この「敗戦時全国治安情報」は現代史の大きな転換点において、日本国内がどのような状態にあったかを知るための貴重な資料集である。


敗戦前後における各地の民心の動向を語る第一級史料
松尾尊
(京都橘大学教授)
 今回の企画のリストと、内容の一部に眼を通して驚いた。一九六七年にはじめてアメリカ議会図書館を訪問したとき、占領軍が押収したおびただしい内務省警保局文書を見つけ、そのマイクロ化に協力した。今回の編者でもある粟屋憲太郎氏がかなりの部分を、『資料日本現代史』(大月書店)シリーズの中に、「敗戦直後の政治と社会」と題する二冊の本としておさめた。内容の大半は、特高体制解体直前の、警視庁および各府県から内務省に宛てた治安情報である。今回刊行されるものは、議会図書館に保管されたものとは別物の、しかも同種の警保局文書である。まさかまだこんなものが残っていたとは、というのが私の驚きの内容である。両者は相互補完の関係にあり、今回の刊行により、敗戦前後における中央と地方の政情と民心の動向が、一段と綿密に把握されること疑を入れない。

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