学校メンタルヘルス実践事典

学校メンタルヘルス実践事典
監修 | 土居健郎 |
編著者 | 児玉隆治・高松雄介:編集 |
巻数 | 全1巻 |
体裁 | B5 判 上製 768 頁 |
本体 | 15,000 円+税 |
ISBN | 978-4-8205-4104-2 |
刊行年 | 1996年06月刊 |
すぐに役立つ内容です‐学校現場における「こころ」の問題について把握の仕方から対応策までをコンパクトに凝縮! 〈おすすめ先〉 |
特 色
多くの実践事例をとり上げ、 子どもの“こころ”の問題の把握の仕方から対処までをコンパクトにまとめた。
いじめによる自殺・エイズ・拒食症・災害ストレスなど、 現代の世情を象徴する深刻な問題を取り上げた。
関連用語解説・相談所・いのちの電話一覧など充実。
内容構成
《内容構成》
第1章 こころの問題とメンタルヘルス
第2章 からだの不調
第3章 教育上の問題行動
第4章 不登校・アパシー現象
第5章 学校のいじめ・家庭の中のいじめ
第6章 非行
第7章 性とエイズ
第8章 食の問題
第9章 教職員のメンタルヘルス
《主な収録事例》
自閉症/場面かん黙/爪かみ/登校拒否/思春期のうつ病・分裂病/いじめ/児童虐待/家出/薬物乱用/不純異性交遊/非行少年の保護/受験ストレス/性の悩み/青少年とエイズ/肥満児の心理/拒食症・過食症/など
刊行のことば
土居健郎(日本精神衛生学会会長)
本書は、学校教育の現場に今生じているメンタルヘルス上の問題を、出来るだけ多く拾い上げ、それぞれをとらえる視点と、把握の仕方、そして対応策までをコンパクトにまとめたものである。執筆者はいずれも現場に精通しており、また各事例への取り組みが豊富な方々ばかりである。臨床家(精神科医や臨床心理士等)と教育関係者との協力のもとにまとめられた本書の刊行までに、満2年の歳月が費やされた。ここに書かれていることは読者にとって、現実に直面している問題ばかりであり、すぐに役立つ内容になっているものと確信している。
推薦のことば
三浦朱門(作家・元文化庁長官)
人は体の病気は気にするが、心の病気には無関心である。一つには心の病気への偏見もあるのだが、体の病気と違って、心の病気は見わけることがむつかしいからである。体の病気にもカゼや食べすぎのような、簡単な、しかし手当てをおこたると、大事になる病気がある。心の病気も同じである。その意味でこの本は長年待たれていた本である。
山中康裕(京都大学教授・ 医学博士)(日本箱庭療法学会理事長)
「いじめ」「 登校拒否」 をはじめとする最近の学校における子供たちの問題は深刻化を極め、昨今では文部省も大幅に肩入れして、臨床心理士を中心とする「学校臨床心理士( スクールカウンセラー)」 の導入が図られているが、まだまだ解決には程遠い。今のこの時期に、『学校メンタルヘルス実践事典』の刊行の意味は大きいと思う。
森 毅(京都大学名誉教授)
山田和夫(元東京大学保健センター教授)
馬場謙一(横浜国立大学教授