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分類 俳句大観

分類 俳句大観

 

分類 俳句大観

カタログPDF 内容見本

編著者

正岡子規

巻数

全12巻・別巻1

体裁

A5判・上製本・函入り・総約7,200頁

本体 揃:140,000円+税
ISBN 978-4-8205-9189-4
刊行年

2001年11月刊

歳時記の枠を超えた日本人の生活と心の百科全書である。
子規が情熱と時間をたっぷりとそそぎ込んだ大事業の復刻。
空前絶後の規模の俳句の宝庫。資料的価値も絶大。
俳句の伝統の豊饒さを今に伝える10万2千余句を収録した最大規模の類句集!
別巻「季題索引」付き!

豆腐や酒を詠んだ俳句にはどんなものがあるか。人間の喜怒哀楽はどんなふうに俳句に詠まれているか……子規が生命を削った俳句の宝庫に便利有益な別巻を増補し復刻!

 
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底 本

『分類俳句全集』昭和3-4年・アルス刊

特 色

最大規模の類句集であり、室町時代の連歌の発句から江戸時代末期の俳諧の発句まで、十万二千余句収録。

主として四季の季語別に分類(甲号分類)し、それをさらに内容(題材)によって細別している。

別に建築・飲食・器物・外国品・人事・女流・地名・釈教(仏・鐘等)などの分類もあり(乙号分類)。

別巻として、検索の便をはかって五十音順の季題索引を新たに付し、各巻の目次をまとめ、解説(山下一海)をつけた。季題索引は例句さがしに抜群の威力あり。

*たとえば「梅」が、これまでの俳句にどのように詠まれてきたかといったことを知りたいとき、索引でみつけて第2巻の「梅」の項を開いてみると、二段組で百二十数ページにわたって二千数百句のさまざまな梅の句が並んでいる。しかもそれが「香と雨」「香と雪」「香と日と天空」「香と風と生物」「月と建築」といったぐあいに、取り合わせた材料によって、二百数十通りに細分されており、俳句における梅の句の詠まれかたが、おのずからわかってくる。便利この上もない。

各巻構成

第1巻:歳旦の部・春の部(上)
 

第2巻:春の部(中)

第3巻:春の部(下)

第4巻:夏の部(上)

第5巻:夏の部(中)

第6巻:夏の部(下)・秋の部(上)

第7巻:秋の部(中)

第8巻:秋の部(下)1

第9巻:秋の部(下)2・冬の部(上)

第10巻:冬の部(中)

第11巻:冬の部(下)・雑・乙号分類(上)

第12巻:乙号分類(下)・丙号分類

別 巻:総目次・季題索引・解説(山下一海)

正岡子規(まさおか・しき)
慶応3年(1867)9月17日―明治35年(1902)9月19日。俳人・歌人・随筆家。愛媛県生まれ。本名常規(つねのり)、別号獺祭書屋主人・竹の里人など。明治28年、新聞『日本』の記者として日清戦後の金州旅順などを訪ねる。帰途船中で喀血、以後の文学活動のほとんどは病床でなされる。俳句革新を唱え、近代俳句の基礎をきずく。明治28年『日本』に連載の「俳諧大要」は、俳句の文学性を強調した。明治31年には松山で創刊の『ほとゝぎす』を東京に移し、子規は刊行に全面的に尽力。また、明治31年「歌よみに与ふる書」を『日本』に連載し短歌革新にも着手。明治33年1月には「叙事文」を『日本』に連載、写生文を提唱。病床随筆『墨汁一滴』『仰臥漫録』『病牀六尺』他。俳論『俳諧大要』『行脚俳人芭蕉』他。

刊行のことば

山下一海(解説執筆者・鶴見大学教授)
 子規はこの分類を、明治二十二、三年のころからはじめて、病気が重くなる明治三十三年のころまで続けた。文学史的に大きな出来事であった子規による蕪村の再評価もこの仕事に並行して行われたものである。これだけの大仕事の大半が病床でなされているわけだから驚くほかはない。子規はこのために文字通り生命を削った。この仕事の全体が子規の文学的な表現なのである。子規は俳句革新の理論家として知られているが、その背後にこれだけの作業がなされていたことは注目されなければならない。子規の俳句論の類いまれな説得力は、これだけの根気のいい仕事を基礎にすることによって生じたものである。
 俳句を集めた書物として、これは空前絶後の規模のものである。室町時代の連歌の発句から、江戸時代末期の俳諧の発句まで、十万二千余句を収めている。主として四季の季語別に分類されているが、別に建築・器物・外国品・人事・女流・地名・釈教などという分類もなされている。採録した書物は、有名無名の連歌書・俳諧書数千にのぼる。なかにはその後湮滅してしまったものもあるので、この書物自体の資料的な価値も多大である。
 各社の歳時記が編纂されるとき、今でもこの書はなくてかなわぬものであるし、うろ覚えの名句なども、季語を手掛かりにたやすく検索することができる。現代の俳句愛好家の座右に置かれて、俳句の伝統の豊饒さを今に伝える有益なものとなるに違いない。歴史的であり、かつ現役として役に立つこの書物が新装成って江湖に提供されることを大いなる慶びとしたい。

推薦のことば

俳句の隆盛に最大寄与
飯田龍太
(元『雲母』主宰・元毎日俳壇選者)
 俳諧(俳句)史上の三巨人といえば、松尾芭蕉、正岡子規・高浜虚子ということになるだろうが、芭蕉は俳諧のこころ根を地中深く張ったひと。子規は、老朽化した幹を切り取って俳句という新しい枝を接ぎ、強靱な新種を培った。いうまでもなく虚子は、その新種を繁茂せしめたひとであるが、今日の俳句の降盛に最も功があったひと、といえば矢張り正岡子規ではないか。わけても子規の生ま生ましい息使いは、いまの俳人が真剣に直視すべきものと思う。


子規一生の大事業
稲畑汀子
(『ホトトギス』主宰・朝日俳壇選者)
 正岡子規は三十六歳という短い生涯の中で人の何倍もの仕事をしたが、その一つが俳句革新である。月並俳句を排除して俳句に近代文学の地位を与える為に、命を燃やし尽くしたと言ってもよい。その基礎になったのが俳句分類である。子規はそれ迄の俳句を新年春夏秋冬に大別し、時令、天文、地理、人事、動物、植物の六大目に分け、季題に分類し季題の下に内容によって分類したのである。俳句ブームを言われる現在、子規一生の大事業を復刊する意義は大きいと言わなければならない。


便利で手許から離せない
井本農一
(故人、元お茶の水女子大学名誉教授)
 講談社の『子規全集』が完結してから、アルスの子規全集はお蔵入りにしたが、同じアルスの『分類俳句全集』だけは書棚に並べてある。講談社の全集にないからである。子規のこの仕事は、古俳句を捜すとき一番便利だから手許から離せない。子規は実作に資そうとして作ったものだろうが、私はむしろ研究上恩恵を受けている。うろ覚えの古俳句を正確に知りたいとき、季題を手掛りに内容で捜し出せるなどいくらでも使い方がある。もちろん実作上にも有用である。


抜群のシステム駆使力
大岡 信
(詩人・東京芸術大学教授)
 子規の驚異的な多産性を支えていたものに分類癖があった。それは彼自身の自発性に即していえばまさに性癖だったが、彼の創造性を分析する観点から言えば、抜群のシステム駆使力にほかならなかった。この能力が最大限に光り輝いたのが『分類俳句全集』である。文字通りの俳句の宝庫。子規に夭折の印象がまるで無いのも、厖大な全集以外にこのような磐石の仕事があったからだ。『分類俳句大観』と名を改め、便利有益な別巻を増補した復刻版の刊行、歓び迎えるべき快挙である。


俳句による百科全書
尾形 仂
(俳文学者・元成城大学教授)
 豆腐や酒を詠んだ俳句にはどんなものがあるか。人間の喜怒哀楽はどんなふうに俳句に詠まれてきたか。そうした問いに答えてくれるものは、この『分類俳句全集』しかない。俳句は、何を、何と取り合わせて、どう詠んできたか。歳時記のワクを超えた、このユニークな編著は、子規の俳句革新の強力な武器となっただけでなく、俳句による日本人の生活と心の百科全書として、たえず実作者と研究者の新しい活用を待っている。


画期的な内容別分類
金子兜太
(現代俳句協会名誉会長・『海程』主宰朝日俳壇選者)
 正岡了規は、明治三十年(1897)の文章で、《俳句分類》の編纂を七年がかりでやってきたが、《之を積めば高さ我全身に等し》と書いていた。そして、さらに俳句を集めたいから、完結などということは考えていない、と意気込んでもいた。この浩瀚な分類を、門人の寒川鼠骨たちが少しずつ手を加えて活用の便を計ったのが、この全集である。四季雑別、季題別の分類は歳時記と同じだが、季題を内容別(主に配合される題材別)に分けたところが画期的で、俳句入門書としても大いに役立つはずである。


子規ファンとして刊行を喜ぶ
佐佐木幸綱
(歌人・早稲田大学教授)
 「吉原の太鼓聞こえて更くる夜にひとり俳句を分類すわれは」という子規の短歌がある。根岸の子規庵と吉原との直線距離は1・5キロほどだから、風の具合で太鼓の音も聞こえたはずである。俳句分類の仕事は明治二十四年にはじめられた。この歌は明治三十一年の作。子規は、江戸時代の俳句の分類に、情熱と時間をたっぷりとそそぎ込んだ。子規の文学活動の根は、その仕事の過程で太く深く育っていったのだった。子規ファンの一人として、『分類俳句大観』の刊行を喜んでいる。


加藤 楸邨(故人、元『寒雷』主宰)

能村登四郎(故人、元『沖』主宰)

山口 誓子(故人、元『天狼』主宰)

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