人生のエッセイ 第II期 荒木経惟
特 色
“天才アラーキー”がラディカルかつセンチメンタルに写真と人生を語る。デビュー当時から現在に至るまでに綴られた珠玉のエッセイを精選!
著者撮影による写真も多数収録しています。
既に著者のファンの読者も、これから著者の世界に入ろうとする読者にも楽しめる、ベスト・エッセイ集を目指しました。
人生について考えはじめた若い人たちに、そして悩み多き大人たちに送ります。
安西水丸・大槻ケンヂ・川本三郎・坪内祐三氏推薦!
内容構成
〈収録作品〉
母の死/雨上がりの肉眼戦/妻の遺影/私の旅/サマータイム/男と女の間には写真機がある/嘘真実/記憶の、コカコーラ/東京写真物語/彼岸にチューリップ/など計41本
刊行のことば
「人生のエッセイ」第II期刊行にあたって
――「人生」とは何でしょうか。
本来「人生」とは、私たちが時に悩んだり、時に笑ったりしながら、ひとりひとりが生きているという素朴な事実を指す言葉です。しかし、ひとたび「人生とは何か…」と考えだすと、私たちは、とても解決がつきそうにない難問の中に迷い込んでしまったような息苦しさを感じてしまいます。
ここに収められたエッセイの著者は、読者の皆さんにそうした難問に対する「解答」を与えてくれるわけではありません。ただ「人生」には決まった「解答」など存在しないということを、身をもって教えてくれるはずです。「人生のエッセイ」は、正しい「人生」を生きるためのマニュアルでも教科書でもありません。本シリーズは、読者の皆さんが自分だけの「人生」を歩むための「地図」のような存在になることを願って作られました。「地図」をどのように読み、どこに行くのかを決めるのは読者の皆さんです。
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本シリーズの前身である「人生のエッセイ」第I期は2000年に「マニュアル主義の時代」に反して「素手で生きたい」をコンセプトとして刊行され、好評をいただきました。この度、より広い読者、特に若い世代の方々に気軽に手に取っていただける書籍を目指して、装丁・価格等を一新し、「人生のエッセイ」第II期として新たに生まれ変わりました。
推薦のことば
生きるためのヒントは、さまざまな人の人生にある
安西水丸
子共の頃は少年雑誌などの絵を模写して遊んだ。美大時代はよく好きな作家の絵の真似をした。いろいろ真似をしているうちに、いくら真似ても、結局は真似では終わらないことがわかった。「真似る」は「学ぶ」の語源だと何かの本で読んだが、本当かもしれない。
生きるためのヒントの一番のヒントは、さまざまな人の人生にあるとおもう。一つの人生に出会ったことで、自分の進路が決まったという話はよく耳にする。役に立つとか立たないとかは別として、人の人生に触れることは無駄ではない。読者にとって、いつかこの本はかけがえのないものになるだろう。
読む人生の方位磁石なのだ
大槻ケンヂ
人生とは何か?そんなことが本を読んでわかるわきゃありません。無理無理、ありませんよ…。でも、解答のあたりをボヤリと差す指針となってくれるってことは確か、マジマジ、絶対。僕のわずか40数年の人生の中にも「もうダメだ」という時期が、笑っちゃいますがありました。その時、僕を救ってくれた要因の中に、沢山の作家が書いた人生についての文章、エッセイがあったんだから。この本はもう保証を付けたっていいくらいですよ。読む人生方位磁石とでもいうかね。「人生のエッセイ」は、読んだならお腹の中で、きっといい方を差してくれます。一生。
我が道を往く
川本三郎
人はこう生きるべきだというお説教くさい人生論ではない。悔いのない人生を送った人間の自慢話でもないし、いかにつらい人生を送って来たかの苦労話でもない。
ここにあるのは、自分の好きな道をおおらかに生きてきた、あるいは生きている自由人たちの晴朗な人生賛歌である。おそらく彼らは人生とは何かとは考えもしなかった。ただ、自分の仕事を愛し、仕事のためには時には人と喧嘩し、まっすぐに生きてきた。
顔ぶれが素晴らしい。我が道を往く人ばかり。ああ、こういう無手勝流でも生きていけるんだという、彼らの個の強さがわれわれを励ましてくれる。
アンソロジーの妙
坪内祐三
アンソロジーを読むのが好きな私は、したがって、その出来不出来にうるさい。
お手軽につくられたアンソロジーを目にすると腹が立ってくる。
そんな私が愛読しているアンソロジーに日本図書センターの「作家の自伝」シリーズがある。
例えば『永井荷風』や『横光利一』、『幸田露伴』、『徳田秋聲』らの巻が私の書架に並んでいる。
その日本図書センターからこのたび、「人生のエッセイ」というアンソロジー・シリーズが装いを新たにして、刊行されるという。ラインナップされている五人の名前を眺めているだけで楽しみだ。




