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戦前期映画資料コレクションI 日本映画年鑑

戦前期映画資料コレクションI 日本映画年鑑

 

戦前期映画資料コレクションI 日本映画年鑑

カタログPDF

監修

岩本憲児

巻数

全5巻

体裁

第1巻・四六判/
第2〜5巻・B5判・上製・総約1,400頁

本体 揃:48,000円+税
ISBN 978-4-284-20183-4
刊行年

2011年04月刊

1920年代―関東大震災の直後、庶民の「希望」を映し、再生の日々を支えた映画の数々。映画が「変態的な発展」を遂げた時代を貴重なスチール写真と名優のポートレートで魅せる、「見て楽しめる」年鑑、待望の復刻!
情報満載、貴重写真多数―サイレント黄金期からトーキーの夜明けまで、激動の時代が鮮明に浮かび上がる!


◇おすすめ先◇
メディア史・映画・美術・演劇・社会史・近現代史・近代文学等の研究者、マスコミ関係資料室、大学・短学・公共図書館

 
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底 本

『日本映画年鑑』(大正十三・四年度〜昭和四・五年版)計5冊
(アサヒグラフ編輯局編、朝日新聞社、1925〜1930年)
*本書は、朝日新聞社刊『日本映画年鑑』(大正十三・四年度〜昭和四・五年版)を『日本映画年鑑』全5巻として復刻したものである。
*原本提供 東京国立近代美術館フィルムセンター

特 色

1. 大正末期、朝日新聞社の手により誕生した本邦初の映画年鑑!海外の諸年鑑を参考にして編纂された本年鑑は、現存しないフィルムのスチールまで多数収録し、当時の熱気を余すところなく伝える!

2. 国内外の映画製作状況はもとより、当時を代表する映画スターのポートレートや映画検閲と著作権の問題、トーキーの撮影方法まで、大きな発展を遂げた日本映画界を活写する!

3. 四六判の第1巻は、600ページを超える分量で、内容は「各国映画界の現況」「日本映画雑誌一覧」「日本映画参考書目録」等、情報が満載。第2巻から第5巻は判型がB5判で、分量もコンパクトになり、内容も各年の内外優秀映画の紹介・解説、人気スター・監督の紹介等が中心になっている。写真・図版を多用した構成により、当時の映画界をビジュアルに捉えることが可能。

各巻構成

【全巻内容(抜粋)】 

●第1巻(底本 アサヒグラフ編輯局編『日本映画年鑑大正十三・四年度』東京朝日新聞社、1925年)
【写真】
・日本俳優名鑑(岡田嘉子、澤村春子、高島愛子ほか)
・日本映画選集(「逆流に立ちて」「黒法師」「灼熱の恋」ほか)
・外国映画選集(「我が恋せし乙女」「怒涛の彼方へ」「結婚哲学」「千一夜物語」「人形の家」「スペインの踊子」「幌馬車」ほか)
・欧米人気俳優名鑑(バーバラ・ラ・マール、トーマス・ミーアンほか)
【記事】
大正十三年度日本映画界/教育映画と教化映画/宣伝映画と広告映画/活動写真の取締/日本映画俳優名鑑/日本撮影監督名鑑/日本撮影監督名鑑/日本撮影技師名鑑/日本映画雑誌一覧表/映写技師名鑑/大正十三年度内外映画封切表ほか


 

●第2巻(底本 アサヒグラフ編輯局編『日本映画年鑑大正十四十五年〔第二年版〕』朝日新聞社、1926年)
【写真】
・俳優 英百合子、阪東妻三郎、梅村蓉子、中野英治、ハロルド・ロイド、ニコライ・コリンほか
・作品 「極楽島の女王」「人間」「大地は微笑む」「街の手品師」「オペラの怪人」「ロモラ」「巴里の女性」ほか
【記事】
大正十四年度の日本映画/大正十四年度の米国映画/映画検閲と著作権問題/日本における活動写真発達史/日本映画事業統計総覧/大正十四年封切映画一覧表ほか


 

●第3巻(底本 アサヒグラフ編輯局編『日本映画年鑑大正十五年・昭和二年〔第三年版〕』朝日新聞社、1927年)
【写真】
・一九二六年度日本優秀映画(「陸の人魚」「カラーボタン」「女難」ほか)
・一九二六年度外国優秀映画(「ステラ・ダラス」「最後の人」「真夏の夜の夢」「黄金狂時代」「深夜の太陽」ほか)
【記事】
大正十五年の日本映画および日本映画界/一九二六年の日本における米国映画/最新発明の撮影機と映写機/米国映画界の現状/封切映画一覧表ほか


 

●第4巻(底本 アサヒグラフ編輯局編『日本映画年鑑昭和二年・昭和三年〔第四年版〕』朝日新聞社、1928年)
【写真】
・スター六十人集(クララ・バウ、ビリー・ダヴ、ジョージ・オブライエン、コリーン・ムーア、ハリー・ラングドンほか)
・昭和二年度名作集(「海の勇者」「王政復古」「忠次旅日記」ほか)
・表情集(高木永二、リリアン・ギッシュ、鈴木澄子ほか)
【記事】
新聞の映画広告の研究/ファン・レター/映画界数字的考察/現行映画取締規則一汎/日本映画事業統計一覧/俳優住所録ほか


 

●第5巻(底本 アサヒグラフ編輯局編『日本映画年鑑昭和四年・五年版〔第五年版〕』朝日新聞社、1930年)
【写真】
・トーキーの新スター(ローラ・レーン、ハル・スケリー、アイリン・ボルドニ、チェスター・モリス、ジャック・オーキーほか)
・昭和三年・四年度優秀映画集(「暗黒街」「ソレルとその子」「シカゴ」ほか)
【記事】
トーキーのメカニズム/昭和三年四年度日本映画界/映画事業統計一斑/近く来るべきトーキー大作十本/マイクロフォン時代/俳優名鑑ほか


 

刊行のことば

本邦最初の「日本映画年鑑」―復刻にあたって―
岩本憲児
(日本大学芸術学部教授・早稲田大学名誉教授)

 本コレクションは戦前期における映画資料の欠落を埋めるべく企画された。第一弾として、朝日新聞社刊『日本映画年鑑』全5冊を復刻する、その意義を述べておきたい。
 映画が娯楽メディアとして大きな力を持ち始めたころ、すなわちサイレント映画が成熟期を迎える大正末期(1920年代半ば)、朝日新聞社から『日本映画年鑑 大正十三・四年度』が刊行された。「映画年鑑」と称する最初の出版物である。本復刻版は同社から続けて発行された計5冊の『日本映画年鑑』を元にしている。
 この『日本映画年鑑』が創刊された頃、大正12(1923)年9月の関東大震災からまだ2年しか経っていなかったが、日本映画は陸続とやってくる欧米映画の魅力に刺激されながら、多数の観客を集めて、映画製作を活発化させていた。1920年代は、映画と映画館が急速に庶民の大きな娯楽となっていく時代だったのである。一方、製作や配給を行った初期の映画会社は、観客への宣伝を兼ねた映画雑誌を発行しはじめていく。すでに明治42(1909)年には数種の宣伝兼用の雑誌が発行され、大正期に入ると、映画ファン向けの多様な雑誌が雨後の筍のように登場、製作と興行に活気が生まれ、映画をめぐる言説も活発化したのである。こうした時代の熱気と息吹はこの『日本映画年鑑』にもあふれている。
 日本における映画年鑑の第一号となる『大正十三・四年度』巻頭言は、次のような言葉から始まる。

    活動写真の輸入せられて既に三十余年、欧米に遜色のない隆盛を見るに至った
   今日、幾十の研究図書、幾十の映画雑誌は発行されているけれども、映画界の指
   針たるべき映画年鑑の無い事は吾々の遺憾に堪えない処であった。

 そこには、「映画年鑑」創刊への待望と機運があったものの、いざ実行するとなると幾多の困難と障壁が待ち受けていたこと、それにも関らず「一大難事業たる日本映画年鑑の編纂に着手」したことが説かれ、「本社はあらゆる犠牲を払い、絶大の努力を以て之が打開につとめ、漸く日本最初の映画年鑑を大成する事が出来たのである」と、大いなる自負が述べられている。その第1号は「宣伝映画と広告映画」「シルエット映画」といった項目をはじめ、内外スター名鑑の写真、各国映画界の現況、主要国の映画取締り方、製作の詳細、雑誌記事集覧、日本映画雑誌一覧、全国の説明者(活動弁士)、楽士、映写技師の名鑑、内外映画の各社別封切表、全国映画館便覧等々、まさに満載の情報となっている。この『日本映画年鑑』全5巻には時代の情報がぎっしり詰まっているので、読者はそこから各自の多様な関心事を引き出すことができるだろう。

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