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どう考える?ニッポンの教育問題 道徳教育はホントに道徳的か?

どう考える?ニッポンの教育問題 道徳教育はホントに道徳的か?

「生きづらさ」の背景を探る

 

どう考える?ニッポンの教育問題 道徳教育はホントに道徳的か?

カタログPDF

編著者

松下良平

巻数

全1巻

体裁

四六判・ソフトカバー・約370頁

本体 1,500円+税
ISBN 978-4-284-30447-4
刊行年

2011年10月刊

◎読者へのメッセージ

学校で教わった
狭く窮屈な道徳の見方を
脱ぎ捨ててみませんか。
そして、もっと大きくゆったりと
道徳教育について
考えてみませんか。
きっと世界が今までとは
違って見えてきますよ。
松下良平(まつした・りょうへい)

 
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特 色

これって
道徳的
ですか?

◆ルールを守るのは当然だ!
◆悪は追放しなければならない!
◆自分を犠牲にする精神は素晴らしい!
◆ひとに迷惑をかけてはいけない!
◆命の大切さは教えなければならない!

これって誰もが正しいって思っているけど、本当に「道徳的」ですか?
これまで私たちが考えてきた道徳の枠組みを超え、
これからの道徳のあり方について刺激的な考え方を提案!
3.11以降、私たちのモラルは変わるの?
現代社会のルールは正しいの?
さぁ、道徳ワンダーランドへようこそ!!

内容構成

はじめに―道徳教育ってつまらない?

第1章 読み物資料の奇妙な世界
[1]誠実な「手品師」の不誠実
   教材「手品師」/これでよかったのか/「手品師」と「友人」の不誠実
[2]誠実ってどういうこと?
   もっといい選択肢を考える/奇妙なロジックがまかり通るのはなぜ?

第2章 道徳教育の道徳度を問う
[1]思いやりの光と影
   反利己主義・利他主義としての思いやり/自己愛の他者への拡張としての思いやり/
   思いやりは危ない/利己主義が否定すべきものになるとき/「反利己主義としての思いやり」
   に満ちた社会で起こること/どのような思いやりが必要か
[2]道徳的とはいえない道徳教育
   教材「手品師」の非情でよそよそしい世界/「手品師」とはだれのことか/
   「手品師」を誠実とみなすことの皮肉な結果/「道徳」の授業のどこが問題なのか

第3章 歴史は語る―学校の道徳教育の非情さ
[1]戦前と戦後の違い
   天皇制下の道徳教育/民主制下の道徳教育
[2]戦前と戦後をつらぬくもの(1)―愛国心
   愛国心を植えつけるための教育/戦後の“愛国心”教育/今日の“愛国心教育”
[3]戦前と戦後をつらぬくもの(2)―利己主義と利他主義の共犯関係
   利他主義によって「奴隷」になる/利己主義の世界を支える利他主義の道徳/
   私利私欲の社会を取り繕う道徳教育

第4章 別の道徳教育へ
[1]自己愛にもとづく自己犠牲
   ケアや贈与によって支えられる日常生活/自己犠牲は強制できない
[2]これまでの道徳教育はうまくいったのか
   道徳教育の失敗?/道徳教育の成功?/市民教育の基礎としての道徳教育

第5章 学校の外に広がる道徳ワンダーランド
[1]道徳はどのようにして生まれてくるのか
   もう一つのルール、そして学び方/人は価値づけをする生き物である/
[2]「人間生命の尊重」のあいまいな根拠

第6章 学校がなくても道徳は学べる―共同体道徳を学ぶということ
[1]共同体道徳とは何か
   生活の中から自生してくる道徳/共同体道徳の多様性/共同体道徳のウチとソト
   かたい道徳とやわらかい道徳
[2]あいさつの学びかた
   生活の中で学ぶ/学校の教室で学ぶ
[3]生命尊重の学びかた
   学校での学習とどこか違うのか/環境から学ぶ?/楽しいだけが人生じゃない!?/
   役立つ人でなくてもいい/他者から贈られた私の命の尊厳/共感は要らない?
[4]他者の思いを受けとめること、共感すること
   他者の思いを受けとめることがもたらす悲劇/思いを受けとめることのできない〈他者〉/
   傲慢で危険な共感/呼びかけ―応えながら共感すること

第7章 生命尊重をめぐる危機?
[1]生命尊重はどのように学ばれるのか
   祝福のまなざしの網目/声の交歓としての遊び
[2]学校の道徳的危機
   何が危機なのか/〈呼びかけ―応える〉対話の欠如/いじめ/大切なのに見失われているもの
[3]家庭の道徳的危機
   要求し誘導する親/コミュニケーションや団らんが必要なのか/親がわるいのか
[4]なぜ人を殺してはいけないのか
   理由がわからない/〈呼びかけ―応える関係〉の欠如がもたらす暴力/理由はいえない

第8章 迷走する道徳教育―市場モラルがもたらす分裂
[1]なぜ今ルールの徹底や規範意識の強化なのか
   もう一つのルール/まなざしの変化がもたらす不安/市場への信頼を確保するためのルール/
   虐げられた人びとを管理するためのルール
[2]市場モラルとは何か
   対立する二つの顔/他人の気分を害しかねないことをするな/
   自己表現の入念なコントロールはむずかしい
[3]これでも道徳教育?
   自己管理のための道徳教育/心よりもカタチ/多様な仕掛けを用いて成果をあげる/
   結果を出せば何でもいい
[4]市場モラルの教育
   いつの時代も同じ/道徳教育の本質をとらえなおす
[5]市場モラルと共同体道徳はどう違うのか
   せめぎあう二つの道徳/二つの道徳に引き裂かれて

第9章 ルールに、ご用心
[1]市場モラルの光と影
   「善玉―悪玉」図式を超える/表と裏がひっくり返る
[2]ルールにうるさい社会の非情や無慈悲
   情けは人のためならず?/善と悪のグレーゾーン/悪を飼い慣らす
[3]ルール遵守を優先する社会の悲劇
   ルールさえ守れば本当に大切なものはどうでもいい/無責任な事なかれ主義/
   フクシマ原発事故の逆説
[4]ルールだらけの社会に潜む暴力と閉塞感
   バッシングし合う人びと/深く潜行する暴力/大胆な構想が求められる社会/
   停滞して行く社会

おわりに―これまでの道徳教育に別れを告げよう
 二つの道徳と道徳教育/近代日本と道徳教育/市場モラルを飼い慣らす

ブックガイド
 道徳・倫理をめぐって/日本の道徳教育をめぐって/ブックではなく、読み方のガイド

あとがき

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