シリーズ紹介

数多くのご要望に応え、約40年ぶりに復刊

「水道方式による楽しく、わかりやすい学習」を提唱した遠山啓先生は、1972年から78年にかけて、そのための「教科書」ともいえる『さんすうだいすき』(3、4才~小学校低学年向け)、『算数の探険』(小学校低学年~高学年向け)、そして『数学の広場』(中学生・高校生向け)の家庭用自学シリーズ3部作を作りました。遠山先生の死後、3部作は長らく絶版になっていましたが、「子どもの頃に読んで算数が好きになったので、自分の子どもにも読ませたい」「昔、子どもが夢中になって読んでいたので、孫にもプレゼントしたい」という数多くのご要望に応え、約40年ぶりに、小社より復刊いたしました。

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水道方式とは?

親から子へと読み継がれる
算数学習シリーズの決定版

戦後、東京工業大学教授であった遠山先生が仲間の研究者たちと数学教育協議会(数教協)を設立し、まず提唱したのは、数を「順序」を表すものとしてとらえる「数え主義」ではなく、「物の集まりの大きさ」(量)を土台として教えることでした。その後、たす、ひく、かける、わるの四則演算の効率的かつ体系的な指導方法を仲間たちと考案。一般的・典型的な易しい問題を習得してから、特殊で難しい問題に進む、その過程が、水が水源地から各家庭に流れていく様子に似ていることから「水道方式」と命名しました。

「水道方式」を全国に広めたのが毎日新聞の長期連載「算数に強くなる」(1962年)でした。約150回の連載で、水道方式の考え方を実例とともに解説し、大きな反響を呼びました。水道方式の合理性や実際の教育現場での事例は全国各地で着実に広がってゆき、講演会場は常に母親たちでいっぱいになりました。また、そのような教育熱心な母親たちをさす「水道ママ」という言葉も生まれました。

「水道方式」イメージ図

「水道方式」イメージ図

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遠山先生は1970年代には全国各地で子どもや母親を相手に自ら授業を実践しました。そして、長年の算数・数学研究の集大成として制作した、家庭用の自学シリーズ『さんすうだいすき』『算数の探険』『数学の広場』(1972年~1979年)は、母親算数教室を繰り返し行いながら全国を行脚して普及に努めた結果、ベストセラーになりました。この授業行脚は水道方式の普及と同時に全国の母親の教育に対する情熱を掘りおこしたのでした。約40年ぶりにそれぞれが復刊を果たした現在でも、子どもの頃にこの本と出会って、算数・数学が好きになったというお母さんやお父さん、先輩教師からこの本を薦められたという小中学校の先生から温かい感謝のメッセージが絶えず寄せられています。

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遠山 啓先生

遠山 啓 (1909-1979)

熊本県出身の数学者、数学教育者。東北帝国大学理学部数学科卒。1949年、東京工業大学教授。タイルを用いた指導、「量」にもとづく指導、「水道方式」による計算体系をつくるなど、小中学校での数学教育の改革に力を注ぐ。著作を編集したものに『遠山啓エッセンス』(全7巻/2009年)がある。

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「さんすう だいすき」3、4才~小学校低学年向け

『さんすうだいすき』は、無数にある計算問題を体系化し、
効率的に学習できるよう考案された「水道方式」にもとづいた知育絵本です。
子どもがもちやすい疑問を研究し、「大きい」「小さい」「高い」「低い」などの言葉の概念の説明に始まり、
3けたのたし算、ひき算やかけ算など小学校2年生ぐらいまでの算数を
無理なく理解できるように工夫された内容になっています。
また、表紙絵には長新太さん、本文絵には安野光雅さんほかによるゆかいな動物たちが、
子どもたちを楽しい算数の世界へと誘います。

全10巻ラインナップ

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「さんすう だいすき」1巻 書影

第1巻 どちらがおおきい?[量]

「さんすう だいすき」2巻 書影

第2巻 なかまあつめ[集合・対応]

「さんすう だいすき」3巻 書影

第3巻 かずってなんだ?① 0~5まで[0~5]

「さんすう だいすき」4巻 書影

第4巻 わける まとめる[分析・総合]

「さんすう だいすき」5巻 書影

第5巻 えあわせ でんこうニュース[方眼]

「さんすう だいすき」6巻 書影

第6巻 かずってなんだ?② 6から99まで[6~99・位どり]

「さんすう だいすき」7巻 書影

第7巻 くりあがり くりさがり[くり上がり・くり下がり]

「さんすう だいすき」8巻 書影

第8巻 おおきなかず 100から1000まで[3けた]

「さんすう だいすき」9巻 書影

第9巻 はかってみよう センチメートル・デシリットル[単位]

「さんすう だいすき」10巻 書影

第10巻 かけざんをやろう[かけ算]

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「算数の探険」小学生向け(入学~6年生)

たし算、ひき算、かけ算、わり算といった算数の基礎から、
中学校で習う「プラス・マイナス」や代数まで、
徹底的にわかることをめざし、詳しく説明しています。
小学校であつかう分数や小数について理解するには、長さや体積などの量について知ることが大切です。
その量について特に丁寧に扱い、考え方の基本を説明しています。
また、『さんすうだいすき』同様、イラストも多用しているため、
問題や考え方を整理してとらえることができます。

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全10巻ラインナップ

「算数の探険」1巻 書影

第1巻 たす ひく かける わる(加減乗除)

「算数の探険」2巻 書影

第2巻 いろいろな単位①(外延量)

「算数の探険」3巻 書影

第3巻 小数と分数(小数・分数)

「算数の探険」4巻 書影

第4巻 いろいろな単位②(内包量)

「算数の探険」5巻 書影

第5巻 形とあそぼう(図形)

「算数の探険」6巻 書影

第6巻 変身箱の不思議(比例・関数)

「算数の探険」7巻 書影

第7巻 ふく面の算数(代数)

「算数の探険」8巻 書影

第8巻 集合だいすき(集合)

「算数の探険」9巻 書影

第9巻 数は魔術師(数の性質)

「算数の探険」10巻 書影

第10巻 数と形のクイズ(算数のクイズ)

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「数学の広場」中学生・高校生、大人向け

『さんすうだいすき』『算数の探険』に続く第3弾!
中・高校生など若い世代に向けて、楽しさや知的好奇心から学べるように編まれた数学の学習書。
巧みな構成とおおらかな展開、豊富な図版とイラストで
数学が苦手な読者でも自分のペースで楽しめます。
各巻には新たに編者による解説を付しています。

全9巻ラインナップ

「数学の広場」1巻 書影

第1巻 数の生いたち[数の歴史]

「数学の広場」2巻 書影

第2巻 数のふしぎ[初等整数論]

「数学の広場」3巻 書影

第3巻 2次元の世界[平面幾何]

「数学の広場」4巻 書影

第4巻 3次元の世界[立体幾何]

「数学の広場」5巻 書影

第5巻 ふく面の数学I[代数―1次方程式]

「数学の広場」6巻 書影

第6巻 魔法の箱[関数]

「数学の広場」7巻 書影

第7巻 ふく面の数学II[代数―2次方程式]

「数学の広場」8巻 書影

第8巻 数楽サロン[論理・確率ほか]

「数学の広場」別巻 書影

別巻 数学ハンドブック

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「算数はこわくない」保護者向け

『さんすうだいすき』全10巻の解説本として、
幼児~小学校低学年の子どもを持つおかあさんへ向けて書かれた本書。
『さんすうだいすき』の好評に伴う、多くの復刊希望の声に応え、ついに刊行が決定しました!

詳細はこちら
「知育絵本」さんすうだいすき こんなこいるかな 新装版 入園・入学祝い 「キャラクター図鑑」シリーズ!